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KOBYつうしん月号

           ー高校生基礎力判定テスト特集

2007年7月1日発行 VOL 8, NO 7

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コービィ生の学力診断 

大高 仁志

 【高校生基礎力判定テストから見えてくること】

 夏休みが始まりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。子どもたちも、プールに旅行にとアメリカの夏を満喫しているかもしれませんね。コービィのサマー・スクールに参加して、受験勉強や春学期の復習、図工での制作活動などに熱く燃えている子どもたちもいます。それぞれに有意義な時間を過ごしてほしいと思っています。

 さて、今回の『コービィつうしん』では、先日行われた高校生基礎力判定テストの結果に基づいて、コービィ生の学力分析や今後の課題などについてお話ししていきたいと思います。幼稚園や小中学生の保護者の方は、「あら、ウチは関係ないわ」と思われるかもしれませんが、実は、高校生の学力の傾向を見ていくと、どの年齢層の保護者にとってもヒントになるような面がみられるのです。ぜひお付き合いください。

 この「高校生基礎力判定テスト」(第1回)が行われたのは55日(土)、6日(日)。コービィの補習校生全員が受験しました。この試験は旺文社が全国的に行っている模擬試験で、文字通り各学年に応じた基礎力が身についているかを判定するものです。

 まずは、日本全国の高校生と比較したコービィ生の結果をご覧ください。ちなみに、この表の「全国偏差値」というのは、このテストだけではなく旺文社のデータベースから算出された、いわば全国の一般の受験生の中での相対的な位置を示すものです。

  【英語】は予想通り全般によくできています。特に高2の70を超える偏差値は、一般受験で東京大、国立大医学部に合格するレベルです。しかし、全体として見たときに問題がないわけではありません。本来学年が上がるにつれて平均滞在年数も長くなり、英語力も上昇していくはずのところ、高3生の成績が思ったほど伸びていない点です。高2生の健闘は例外的なものと考えたとしても、高1から高3にかけての偏差値の上昇率は、必ずしも満足のいくものとは言えません。コービィからの受験者の数が決して多くはないので一概には言えませんが、受験を控えたこの時期までに、入試レベルの英語にラクラク対応できる実力を身につけておきたいものです。特に気になるのは文法・語法問題の達成率(51.1%)が低いことです。確かに、現地校に通うコービィ生の多くは、毎日の英語運用を通して大意をスピーディに把握する力に優れており、読解問題のデキは目を見張るものがあります。しかし、難解な語彙や複雑な構文についての正確な知識という点なると、課題が残ると言わざるをえません。耳から覚えた英語に論理的な裏づけをしていかなければ、本当の実力になりえない、というのは、受験生だけでなくすべての年齢の子どもたちに言えることですね。

2007年度第1回高校生基礎力判定テスト結果    

 

英語

数学

国語

英数国総合

校内平均

全国平均

校内平均

全国平均

校内平均

全国平均

校内平均

全国平均

85.3

49.8

81.8

60.1

56.9

44.9

224.0

154.6

全国偏差値

59.0

50.6

50.5

53.4

89.8

39.7

61.8

36.9

54.8

40.4

206.4

110.0

全国偏差値

71.1

52.2

53.0

58.8

73.4

38.5

47.8

49.9

52.6

38.8

169.8

107.0

全国偏差値

61.9

44.2

52.4

53.0

 

  【数学】は、得意な生徒とそうでない生徒との二極化が目立ちます。今回の試験とあわせて実施した「生活実態調査」からも、コービィ生の3分の2が文科系志望であるということが確認されました。そのあたりが両極分解や高3での偏差値の落ち込みにつながっているのでしょう。実際、理科系志望の生徒たちの成績にはめざましいものがあります。しかし、文科系だからといって数学をないがしろにすることは、必ずしも得策とはいえません。文科系受験であっても、数学の得意な生徒には選択の幅が広がりますし、何より数学を通して鍛えられる論理的思考力は、ほかのすべての教科の学力に直結してきます。これは、小学生段階で算数を通して考える力を伸ばしていくと、ほかの教科の成績も上がってくるということと共通します。海外にいても、コービィの補習校での学習などを通して日本の高校生と伍していくだけの数学の力が身につけられるということは、高1、2の成績が証明しています。いっそうの頑張りに期待したいところです。 

 【国語】の偏差値はどの学年も安定しており、海外で生活しているにもかかわらず高校生として必要な基礎的国語力が保たれていることを示しています。英語との二重言語生活を強いられる中で、母国語に対する内省が深まっていることも作用しているのでしょう。しかしながら、これも問題がないわけではありません。たとえば高1生の場合、現代文の読解問題正答率が、文章構成(43.0%)内容吟味(43.0%)理由説明(49.9%)いずれも50%を下回っており、結果として平均点を大きく下げる要因にもなっています。高校生での現代文読解というのは、中学生までの生活感覚の読解ではなく、生硬な論理的文章を読み込んでいくことが要求されます。日ごろから意識して新書(新書って何? などと言っている高校生がいたら問題外です!)などに親しみ、評論文を構成する語彙や論理になれておくことが肝要です。

 【まとめ】以上、各教科について個別に分析してきましたが、全体としてはどのようなことが見えてくるのでしょうか。3教科総合の欄を見ていただければ分かるとおり、コービィ生は日本の一般受験を目指す高校生と比べても遜色のない学力を身につけています。しかし、英語という圧倒的に有利な教科があるわけですから、更なる高みを求めていいのではないかと思っています。もちろん、今回のテストで全国一ケタの順位をとった生徒など、上位に食い込むコービィ生も多数いました。けれども、それと同時に、じゅうぶんに実力の発揮できなかった生徒、アメリカにいることのうまみを活かしきれていない生徒がいることも事実です。このバラツキをなくしていくことが、一人ひとりの生徒の課題であるとともに、私たちの到達目標でもあります。

 

サマー・スクール

【今年も大盛況です】

 今年もコービィ恒例のサマー・スクールは熱く盛り上がっています。すでに第1期はスタートしましたが、幼稚園から大学受験生まで、延べ人数で200人を優に上回る生徒たちが、国語や英語、数学の学習に、また図画工作やミニ・サマー・フェスティバルに向けての制作にいそしんでいます。

幼稚園のサマー・キンダー・プログラムや中学校の英文法Uなど定員に達して一部のみなさまにお断りをしなければならない講座も出ています。2期以降をお申し込みの方は早めにご連絡ください。講座内容などについてのお問い合わせは、事務局にて随時受け付けておりますので、お気軽にご照会ください。

なお、事務局は、学校が休業中の7月2日(月)、3日(火)、5(木)、6(金)午後1時30分から5時30分まで開いて、お問い合わせ、お申し込みを受け付けていますので、どうぞご利用ください。 

【受験生を応援!】

今年のサマー・スクールでは、小5、6、将来中学受験を考えている子、一般の授業では物足りないと感じている子どもたちを意識した講座を編成しています。特に第3期の小5、6の国語・算数・理科・社会では、基礎固めから高いレベルの応用問題までみっちり演習していきます。

中学3年生の受験サポートも今年のサマーの大きなテーマです。それぞれの生徒の受験のニーズに合わせつつ、少人数で徹底して鍛え上げていきます。第2期の英文法・国語・数学・理科、第3期の国語・数学は、いずれもコービィ自信の講座です。この夏、一気に実力を伸ばしたい諸君、ちょっとハードな10日間になりますが、思い切って飛び込んでみてください。

【SAT Math “満点講座”】

 小学生、中学生の受験生ばかりでなく、大学受験生のサポートも例年通り万全です。統一試験対策としては、各期にTOEFLやSATのReading、Writingに絞った講座などが設定されていますし、2期の武田泰子先生による「SAT Math」は特筆すべき熱い講座です。ご自身が高校時代SAT Mathで満点を取った武田先生が、その極意を徹底的に伝授します。1日3時間の情熱的な講義の中で、先生ご自身の帰国子女体験とともに、解法の論理とテクニックを語り、短期間での大幅得点アップを図ります。目標はあくまでも満点! 数学の苦手な人、数学は得意だけれど最後の詰めが甘いという人など、とにかく満点を目指してみようという意欲のある生徒を待っています。

【変更のお知らせ】

なお、講座内容や時間枠に若干の変更が出ましたのでお知らせいたします。

[2期] 午前中の9:00-10:30に設定されているTOEFL Readingは担当が佐藤に代わります。また、10:30-12:00の時間に予定されていたSAT Critical Readingは、担当が大高に代わり、時間も12:30-2:00に変更になります。すでにお申し込みの方にはご連絡し、ご了承いただいていますが、現在お申し込みを検討中の方は、以上の変更を踏まえてご考慮ください。

    TOEFL Reading 佐藤 9:00-10:30

    SAT Critical Reading 大高 12:30-2:00

[4期] 9:00-12:00の生物と12:30-3:30の化学は、受講者からの希望もあって講座を再編成し、「生物・化学」として午後(12:30-3:30)の枠に開講することになりました。医学博士で現役の研究医でもある講師お招きしていることもあり、高校での化学の履修内容を基盤にしながらも、医学や遺伝子工学、分子生物学などといった学際的分野とのつながりについても、最先端の研究を踏まえて講義をしていただくことにしました。今日の科学の先端領域について専門家の視点から語ってもらえるまたとないチャンスです。

  生物や化学での受験を意識している高校生はもちろん、人間の存在と科学のあり方などについて考えてみたい知的好奇心のある諸君にはぜひともお薦めしたい講座です。

 この変更によって、生物を履修希望だった生徒も午前中のTOEFL Reading、TOEFL Writingが受講できることになりました。コービィ自慢の統一試験対策講座で、この夏、大きく前進しましょう。

    生物・化学   12:30-3:30 (9:00-12:00の生物は化学と合併)

 

4、5、6年生に進学コース開設!

  秋学期から4、5、6年生を対象に進学コースをスタートします。週2回で、授業時間は土曜補習校と同じ国語・算数2時間ずつ、理科・社会1時間ずつ。ただし、進度を前倒しして演習の時間を確保し、6年修了時を見通して、日本での私立中学受験に対応できるところまで学力を引き上げていきます。現在の標準レベルの授業では飽き足りない諸君、将来受験を考えている子どもたちに照準を合わせたコースとなります。

  8月3日(金)3時30分から簡単な説明会を開きます。興味のある方はぜひお越しください。また、電話などでのご質問も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

幼稚園「ミニ・サマー・フェスティバル」

  今年、3回目になるミニ・サマー・フェスティバルを2007年8月18日(土)午後4時30分から7時まで開催します。

【発表・展示、遊びコーナー】

昨年の夏祭りにはサマー・キンダー・プログラム参加者や日本語幼稚園の在園児だけでなく、卒園児や一般の多くの子どもたちが参加し、思う存分日本の祭を楽しんでくれました。今年も子どもたちによる「おみこしわっしょい」、「山車わっしょい」「盆踊り」の発表、さらに園舎内では「書道」「絵画」、「ちょうちん」、親子共同製作の「うちわ」の展示を実施します。

遊びのコーナーに関してはサマー参加者のみならず、一般の幼児から小学校2年生までを対象に遊び券(ヨーヨーつり、金魚すくい、カメつり、あてくじ、まといれ、お面くじ引き)をプレゼントします。 

【食べ物コーナー】

食べ物コーナーは昨年同様、カレーライス、お好み焼、フランクフルト、焼きとうもろこし、アイスクリームのほかソフトドリンクも出店する予定です。食べ物コーナーでは、事前にチケットを購入していただき、チケットと交換で販売するという形をとります。チケットは7月16日より事務局で販売を開始します。当日でもお求めいただけますが、混乱が予想されますので、できればあらかじめご購入いただきますよう、よろしくお願いします。チケットは5枚セットで1ドルです。カレーライスとお好み焼はチケット各6枚、フランクフルト、焼きとうもろこし、アイスクリーム、ソフトドリンクはチケット各2枚でお引き換えいただけます。また、各遊びコーナーは、チケット1枚で参加できます。広く一般にも開放しますので、お友達やお知り合いの方をお誘いの上、ぜひご来場ください。 

【ボランティア募集】

前日及び、当日の準備や後片付け、また出店のお手伝いをしていただけるボランティアを広く募ります。詳細は同封のご案内をご覧ください。ご協力いただける方をお待ちしています。

 

マンスリーテスト

5月度のマンスリーテストの結果が返ってきました。いつもながらのことですが、多くの教科で校内平均点が全国平均を上回り、補習校を中心とした学習でも日本の子どもたちに負けない高い学力が育っていることがはっきりと確認されました。マンスリーテストの偏差値は、高校入試などにあたって各自の学力や合格圏を計る指標となります。毎月の目標にして今後も頑張ってください。

6月1日から3日にかけて6月度のマンスリーテストが行われ、約150名の生徒が受験しました。こちらも日々の勉強の成果が表れ、多くの高得点者が出ました。成績優秀者のリストは各校舎に掲示してありますので、お立ち寄りの際にご覧ください。

7月度のマンスリーテストは7月8日(日)の実施です。尚、8月度のマンスリーテストですが、実施日が当初予定されていた8月19日(日)から8月26日(日)へと変更になりました。ご注意ください。受験希望者は、8月2日(木)までに手続きを行ってください。

 

補習校生募集のお知らせ

 コービィ国際補習校では、中2・中3・高1の生徒を募集しております。おかげさまで補習校の人気は高く、現在ほぼすべての学年でウェイティングをしていただいている状況ですが、中2−高1では、クラス増設やこの夏の帰国などにより、若干の空きが出ております。ぜひこの機会にお申し込みください。

 

全日部生徒募集のお知らせ

 コービィ国際学院全日部では、秋学期からの転編入生を募集しています。

 ここ数年、帰国受験に向けて現地校からコービィ全日部に編入し、卒業(または帰国)までの期間に大きく学力を伸ばして志望校合格を果たした生徒が数多く出ています。たとえ帰国枠とはいっても、高校受験の場合、英語力だけで希望の学校に合格するのは難しいのが現状です。特にその先の大学入試を見すえた場合、高校側も日本語での学力の高い生徒、国語・数学なども含めてバランスの取れた学力を有する生徒を求める傾向にあります。現地校に在籍して英語力を磨くのも意義のあることですが、コービィ全日部の少人数指導の中、徹底して日本語の学習を進めることで、志望をかなえる可能性はグンと高まってきます。

 また、受験というのは受験生本人の意欲に大きく左右されるものですが、その意欲は周囲の雰囲気の影響を受けることが多いものです。ハイスクールに上がったばかりで進路を考え始めるのはまだ先、とゆったりかまえている現地の同級生とは違って、受験という同じ目標に向かう仲間とともに、切磋琢磨するなかで、予想以上の伸びが達成されるものです。

 受験生だけでなく、そろそろ帰国を意識して日本語の学習にシフトしなければと考えているご家庭にとっても、アットホームな中で勉強も鍛え上げていくコービィ全日部はお薦めです。

 

『青春の高校数学』ついに発売!

 コービィの誇る名物講師・西川裕章先生の『青春の高校数学』が、ついに本格的に上梓されました。

 長年コービィの理数科講師として高校生に数学の面白さを教え、多くのコービィ生を超一流大学に送り込んできた西川裕章先生が、授業のために書きためてきた解説を3巻の参考書にまとめ、方手雅塚(片手間作家?)のペンネームで発表したものです。

 時に面白おかしく、また時には大真面目に青春について語りながら、高校数学で扱われる内容のほぼすべてを網羅し、解説したという画期的な参考書です。楽しく読んでいるうちに、いつの間にか数学の魅力にひきこまれていくような構成になっていますが、同時に本格的な数学の参考書としても類書に遜色のない質を備えています。まさに前代未聞と言えましょう。とはいえ、コービィの高校生の間ではすでに伝説と化しているようなところもありますので、ご存知の方も多いかと思います。

 MIRAI書店などでも取り扱っていますので、どうぞ手にとってみてください。一度読み始めたら止まらなくなることうけあいです。

 

 

 

             

 

 

 

 

 

 

 

 

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