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年頭のごあいさつ
学院長 小林義尚
新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって今年も例年に変わらず良い年になることを心より願っております。
コービィ国際学院の教職員を代表して、新年に向けた新たな決意と抱負の一端を申し上げたいと思います。
まずは環境予測ですが、2007年は、内外共に波乱に富んだ1年になるのではないかと予想しております。昨年、日本にあっては、安倍内閣が成立し、精力的にアジア外交に取り組んでおり、一定の成果を挙げておりますが、北朝鮮の核問題を議論するために開かれる予定であった6カ国協議では、北朝鮮の一方的な要求で金融制裁解除に向けたアメリカとの二国間協議に焦点が移り、具体的な成果を見出せなかったばかりか、あわせて拉致問題解決を目指す日本の代表は話し合いの糸口さえつかむことができませんでした。それ以前に日本政府が意欲的に取り組んできた国連改革が近隣諸国から支持を得ることができなかっただけでなく、米国に次いで2番目に大きい国連の分担金を負担しているにもかかわらず、安全保障理事会の常任理事国になるという悲願もついえたことなどとあわせて考えると、靖国問題で中国や韓国と首脳会談も開けなかった小泉内閣と同様に、拉致問題で北朝鮮に強硬な姿勢をとることで人気を博した安倍首相も、日本の安全を根本から揺るがす核問題においては、二国間協議さえも開けない状況では今後が大いに気がかりです。また、国内にあっては、米国から押し付けられた憲法は戦後60年を経た今、自主憲法の成立を目指すべきであるという持論の安倍首相は、同様の理由で教育の憲法とも言うべき教育基本法の改定にも着手しました。しかし、民主主義の原則にのっとり、国民がそれを本当に望んでいるのかどうかの議論が十分なされることなく、官邸主導で強引に推し進められていることは将来に禍根を残すのではないかと思います。もちろん形の上では、タウンミーティングという名の公聴会が各地で開かれてきました。タウンミーティングとはそもそも下からの民主主義とも言うべきアメリカの草の根運動に由来するものですが、形骸だけ模倣した官庁主導のタウンミーティングは民主主義を装った上意下達の便宜的な手段にすぎなかったということは、出席者を予め選別し、質問の内容を役人が事前に用意し、それにそって質問をさせるといういわゆる「やらせ」があったということ、さらに多額の税金が謝礼として支払われていたという事実が白日の下にさらされ、当時官房長官として陣頭指揮に当たった安倍首相はその事実を認め、首相としての給与を3か月分返上したものの、教育基本法の改正に寄せる意欲はすさまじく、数にものを言わせてついに成立させるに至りました。
日本の教育界では、教育基本法の改正に伴い、愛国心という言葉は直接使われておりませんが、それに代わる郷土を愛する心をどのように教えていったら良いのか、また、それをどのように評価したり、評価されたりするのかはっきりしない部分があるだけに、戸惑いが広がっているようです。在外子女教育に従事する私達も、無関心ではいられません。日本とアメリカの教育思想の根本的な違いから生ずる様々な問題に日々接していかなければならないからです。
周知の通り、アメリカの教育は、地方に根ざしております。教育における連邦政府の役割は、教育の機会均等を実現するための財政的な援助が中心となっております。また、公教育の場では、教育と宗教が完全に分離されております。従って、日本における教育基本法の改正で盛り込まれた宗教心の涵養は、アメリカの公教育の中には居場所がありません。従って、宗教心の涵養を優先する保護者は、子供たちを宗教団体が運営する私立学校に送るのが普通です。また、愛国心に関しては、ことあるごとに社会問題として、また、政治問題として国民的な規模で取り上げられ、議論されるのが普通です。例えば、Memorial
Day、Independence Day、Veteran’s Day
などのような国民の祝日が近づくと、マスコミが中心となり、軍の関係者、宗教家、政治家などが主体となって、愛国心に関する議論を盛り上げていきます。アメリカが他国の主権を脅かし、軍事関与をする時も同様です。
そういう愛国心の教育が日本のような国家主導の教育体制の中では、実際にどのように位置づけられ、どのように実施されていくのか、もっと積極的に関心を寄せ、もっと広範な議論を盛り上げていかないと、いじめの問題一つをとっても適切に対応できないでいる教育委員会や、まやかしのタウンミーティングを平気で行なう官僚の主導で、教育が国民からかけ離れたものになっていくことを恐れます。
翻って、コービィ国際学院は小さいながらも独立系の私立学校として、独自の教育理念の実現に向けて精一杯がんばっていきたいと考えております。まず最初に、独立系というのは、大多数の私立校が特定の宗教や倫理観を追求しているのに対し、当学院はいかなる宗教にも組することなく、従って、教育を通じてそれを強制することもなく、知性と理性を重んじ、自ら考え、判断することのできる人材の育成を以って使命であると考えております。また、特定の文化や価値観を一方的に押し付けることは避けると同時に、できるだけ異なる文化や価値観を提示し、教育の過程を通じて、それらを批判的に(客観的に)受け止め、判断できるような思考能力の育成を最も重視します。そのような教育理念を実現するために、今年も以下のような教育方針を掲げ、それらを強力に推進していきます。
(1)バイリンガル教育
ほとんどの教科の授業は日本語で行ないます。しかし、日本で行なわれている教育を
そのまま移植するのではなく、児童・生徒・学生を取り巻く環境の中で最も優勢な言語
が英語であり、大多数が現地校で英語による教育を受けているということを念頭に置い
てカリキュラムを設定します。また、同じ年齢または学年であったとしても、滞米期間に
より二言語の発達度や到達度が大きく異なるということを意識すると同時に、二つ以上
の言語が相互に及ぼす干渉や相乗効果などを配慮した多彩なクラスを設定し、実施し
ます。
(2)自ら考え、判断し、行動のできる人間の育成
全日校、補習校、アフタースクール、日本語幼稚園に数多くのクラスが設置されており
ますが、それら全てに共通していることは、単に言語技術の習得を目指すだけでなく、
いずれの言語もそれを使って考え、判断し、行動の指針とすることができるような能力
の育成です。具体的には、日本語の思考訓練、英語の思考訓練、そして、数理的な思
考訓練が三つの大きな柱となっております。
(3)教育の効率と効果の徹底追求
バイリンガル教育を受ける子供たちは、モノリンガル教育を受けている子供たちに比
べると、物理的な学習量や学習時間が多いのが普通です。また、精神的な面でもより
多くのストレスを感じているはずです。バイリンガル教育の場合、二つのモノリンガル教
育を同時に進行させるという考えでは負担が単純に2倍になるのみで、大きな効果は期
待できません。そこで、バイリンガル教育には効率と効果という概念を導入する必要が
あります。学習内容が英語と日本語で重複する場合には、いずれか一方の内容理解
に完璧を期すことです。そうすれば、一方の内容理解が他方の内容理解に転移するこ
とが期待できるからです。また、宿題に関しては、予習と復習を大切にし、基本・基礎の
充実を図ることが自ら考える力を生み出す源泉であるという考えに基づき、必要以上の
宿題は基本的には出しません。
(4)理解度や到達度の数値管理
教育の効率は効果で裏打ちされなければなりません。個々人が着実に力を付けつつ
あるということを自ら確認し、励みとするためには、自ら進んで数値目標を設定し、それ
を管理するのが最も効果的です。当学院では、小1から中3を対象とする定例の学力テ
ストを毎月実施しております。また、今年度から高校生を対象とする学力テストを年3回
実施することになりました。
以上の教育理念や教育方針の完全実施に向けて、今年も全力を挙げて取り組む所存です。皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
新年の授業開始日
2007年の授業は土曜補習校は1月6日(土)から、全日部、日本語幼稚園、アフタースクールは1月8日(月)から、平日補習校は1月10日(水)から始まります。
2007年度入試合格状況
今年も当学院卒業生たちの入試合格の朗報が多数届いており、例年通り輝かしい成果を挙げています。
2007年1月1日現在の主な合格状況は以下の通り。
◆2006年度9月入学大学入試
上智(国際教養)、筑波(比較文化)
◆2007年度大学入試
早稲田(教育−英語英文・教育)・(文)・(理工)、慶応義塾(文)・(理工)、上智(外国語−英語)・(文−英文)、立教(観光)、東京理科(理−応用物理)、法政(経済)、中央(理工)、玉川(教育)、龍谷(経営)、松山(経済)、千葉(薬)、滋賀(経済)、奈良教育、広島(総合科学)、香川(教育)、熊本(工)、ミシガン州立、その他
◆2007年度高校入試・2006年度高校編入
東京学芸大大泉、国際基督教、立命館宇治、埼玉県立岩槻
◆2007年度中学入試・2006年度中学編入
独協埼玉、聖学院、啓明学園、同志社国際、広島修道
最近の帰国子女入試は中学・高校・大学入試すべてに関して、帰国子女有利という状況は薄れつつあります。帰国子女特別枠を廃止する学校や、一般入試と同じ試験科目を課す動きも目立ちます。一方で、高い英語力を求める傾向もあります。つまり、帰国生には現地で培った高い英語力と帰国後に十分対応できる日本語での教科学力が求められているということです。特に日本語での教科学力は、在留子女にとって一朝一夕で身につくものではありません。早めの準備が必要です。
アフタースクール説明会
2007年度アフタースクール説明会を以下の要領で行います。当日は、最近の帰国子女入試の現状、当学院の教育方針、カリキュラム、新年度の募集要項について説明します。終了後には個別相談も受け付けます。説明会参加希望者は事前に電話にてご予約下さい。
《小学部》
2月17日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
《中学部》
2月24日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
《高校部》
2月24日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
日本語幼稚園説明会
2007年度日本語幼稚園説明会を以下の日程にて行います。当日は当幼稚園の教育方針、カリキュラム、2007年度募集要項について説明します。説明会終了後には個別相談も行います。参加希望の方は事前に電話にてご予約下さい。
◆日時 2月17日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
コービィ国際学院全日部(幼稚部)、選択制日本語幼稚園、アフター・キンダー・プログラム(小学入学準備、幼児・親子体操、英語教室、絵画教室)
*2007年12月1日までに満5才を迎える幼児が対象となります。
2007年度補習校応募状況
2006年10月23日より2007年度補習校の入学申込の受付を開始しておりますが、1月1日現在の応募状況についてお知らせします。
既に、ほとんど全ての学年が、定員に達しておりますが、初等部新5年、中等部新3年、高等部新3年に限り若干の空きがございます。既に定員に達している学年への入学希望者は、定員に空きが生じるまで入学をお待ちいただくこととなります。ただし、中等部、高等部に関しては平日のアフタースクールの時間帯に開講している平日補習校で、土曜補習校と同じ内容の授業を受けながらお待ちいただくこともできます。又、在学生や入学希望者の帰国や転居など諸事情によって状況が変わることもありますので、補習校入学に関する詳細は、事務局にお問い合わせ下さい。
幼児・小学生向け日本語クラス
2月度より、日本語を母語としない幼児から小学4年生を対象とした日本語会話クラスを開講します。このクラスは、すぐに使える会話表現を中心に、簡単な読み・書きも学びます。又、日本の伝統文化にも触れる機会を多くつくります。
帰国生大学進学資料
11月12日(日)に当学院と駿台国際教育センターの共催による「帰国生大学進学講演会」を実施し、多数の方々のご参加をいただきました。当日の資料が僅かながら残っておりますので、ご入用の方は事務局にてお受け取り下さい。
マンスリーテスト
2月度のマンスリーテスト実施日は2月4日(日)です。対象学年は小4〜中2です。受験希望者は1月18日(木)までにお申込下さい。今回は小1〜3、小6Bタイプ、中3のテストはありません。3月度のマンスリーテストの実施はありまませんので、2月度が今年度の最終回となります。
高校生学力テスト
既に該当する生徒には手紙を送っておりますが、高校生を対象とした学力テストを以下の通り実施しますので、確認の上受験して下さい。
補習校高等部1・2年生は必須受験です。土曜補習校生は1月6日(土)の授業時間内に実施します。平日補習校生は1月7日(日)に受験して下さい。実施時間は午前9時20分から正午までです。アフタースクール生や一般生で受験の申し込みをした人も1月7日(日)が試験日となります。当日受験できない人は事務局に連絡下さい。
また、テストの案内の手紙と共に、「バックアップ・ノート」という冊子を送っております。テストの前に学習し、万全の体勢で臨んで下さい。
国際数学・算数検定
国際算数・数学検定試験を2月9日(金)午後5時から実施します。受験要項に掲載されている実施日や実施時間が異なっておりますのでご注意下さい。受験ご希望の方は、1月11日(木)までに、受験申込みの手続をして下さい。
試験には小学1〜2年程度の数学的思考能力を試す10級から大学及び一般レベルの数学的思考能力を試す1級までの12段階があります。2月度は準2級から10級までが実施されます。
欠席時の宿題
欠席時の宿題については当日授業終了後に各担当講師から回収し、事務局に用意しておきます。翌日の9時以降に事務局にお越しいただくか、お電話にてご連絡下さい。宿題は兄弟や友人に渡すこともできます。予め申し出のない限り、事務局より電話したり、ファックスや郵便でお送りしたりしませんので、ご了承下さい。
授業料納入期限
月額授業料の納入期限は、当学院の規定により各月度の始まる一週間前までとなっております。2月度は1月29日(月)から始まりますので、2月度の納入期限は1月22日(月)となります。
授業料やその他の費用を納入する際には当学院所定のTuition & Fees
Payment Slipに必定事項を明記し、Checkを添えて郵送して下さい。
尚、クラスの追加・変更を希望する場合は、必ず事前に事務局に届け出て下さい。
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