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TOEFL iBT について
学院長 小林義尚
TOEFL は英語以外の言語を母語とする生徒や学生にとって代表的な統一試験(Standardized
Tests)
の一つです。英語を母語としない学生が北米の大学または大学院に進学する際に必ず通らなければならない関門でもあります。最近では帰国子女に特別な門戸を開いている日本の高校や大学でも英語圏からの帰国生に対してはかなり高いレベルのスコアーを要求しています。
一昔前は、英語圏での滞在年数とTOEFLのスコアーがほぼ連動しておりました。しかし、何度かにわたる改定の結果、出題形式、内容、レベル、その他すべての面が大きな変化を見せております。しかも、試験の内容が高度化した結果必ずしもそうとは言えない状況が生まれています。
一昔前、TOEFLと言えば古典的な読解(Reading Comprehension)と聴解(Listening
Comprehension)が中心で、それらに類義語(Synonym)、反意語、(Antonym)、文の構造(Structure)に関する知識が一部問われるにすぎない試験でした。Writingに関しては文の構造(Structure)や語法(Usage)に関する知識や、書き言葉(Written
Expression)の正誤が瞬時に判断できるかどうかを試す言わば間接的な問題があったにすぎません。従って、実際にエッセイを書く必要はありませんでした。
その後,度重なる改定の結果、Readingで使われる文章(Passage)は従来よりもはるかに長く、難度も増しております。また、Listeningで使用される会話や講義の内容も高度化しています。それに加えて二つのエッセイを書かなければならないWritingのセクションと、課題文を読んで、それに関連する講義を聴き、それらの内容を要領よくまとめて第三者に伝えたり、自分の考えをきちんとまとめて論理的に表現することが要求されるSpeakingのセクションが加わりました。その結果、新世代のTOEFLは英語を読んで、書いて、聴いて、話す能力をより端的かつ総合的に推し量ろうとする意欲的な試験へと進化してきたのです。
新しい世代のTOEFLが難度を増した背景には音や文字を通して直感的にその意味するところを察知する能力だけでなく、的確に主題を捉え、どのような事例や根拠を用いて、どのような結論が導き出されているのかを批判的かつ客観的に捕らえないと正解に至らない問題が増えてきたことを指摘しなければなりません。即ち自ら考え、判断して、結論を導き出すという認知能力も合わせて問われる試験になったということです。
Readingで出題される文章は、実際に北米の大学で使用されているあらゆる教科のテキストに依拠したものがほとんどです。Listeningで取り上げられる会話や講義は、北米の大学で学生生活を送る時にキャンパスで日常的に遭遇する状況や話題を取り上げたものであったり、実際の授業を忠実に再現したものであったり、またはそれに伴う質疑応答であったりします。その上SpeakingやWritingでは、あまり認知能力を必要としない日常会話や簡単な手紙が書けるという以上のことが要求されております。即ち明確な主題、論理の流れ、具体的な事例や根拠、結論などを意識すると同時にそれらをどのように構成し、正しい語法や表現法を使い、いかに効果的な表現をするかが問われているのです。
《テストのフォーマット》
最も新しいTOEFL
iBT は4つのセクションからなっております。それらは、Reading、Listening、Speaking、Writingの4セクションで、言葉の4技能を満遍なく試す試験となっております。前世代のTOEFL
CBTには、コンピュータ・チュートリアルがありましたが、TOEFL iBTにはありません。
Reading セクションでは3つから5つの長文を読まなければなりません。それぞれの長文について12から14の設問があります。所要時間は60分から100分です。
Listening
セクションでは4つから6つの講義を聴かなければなりません。それぞれの講義について6つの設問があります。それに加えて2つまたは3つの会話を聴かなければなりません。それぞれの会話について、5つの設問があります。所要時間は60分から90分です。
5分の休憩を挟んで行われるSpeaking
セクションでは6つの課題が与えられます。そのうちの2つは、与えられた課題に対し自分の考えを要領よくまとめて説明したり、与えられた選択肢の一方を選びそれについて具体的な理由や事例を添えて答える独立課題です。それに続く2つは、与えられた短文を読んだ後で行われる議論や反論を聞いてそれに基づく設問に答える総合問題です。そこで扱われる主題は学校の教育方針、計画、施設その他のキャンパスライフに関するもの、自然科学、社会科学、人文科学などを網羅する広い分野から選ばれた教科内容です。残る2つは、事前の課題文がありません。キャンパスライフを扱った会話や実際の授業に類似した講義を聞いて設問に答えます。
Writing
セクションには2つの課題があります。最初の課題は、大学で履修する教科内容を取り扱った文章を読んでから同じ主題に関する講義を聞きます。その後で、課題文と講義の内容を関連付け、それらの概要をまとめてエッセイとして書く総合課題です。もうひとつの課題は与えられた主題に関し、自分の考えを具体的な理由や事例を添えてエッセイにまとめる独立課題です。
《スコアについて》
TOEFL iBT では4つのセクションを構成するそれぞれ異なる言語技術(Reading、Listening、Speaking、Writing)という側面から評価が下されます。それぞれのセクションに配分されているスコアは0−30です。従ってトータルのスコアは0−120となります。
Speakingセクションの場合には録音された音声がETSの Online Scoring Network に 送られます。そこで少なくとも3人の評価者(Raters)による評価を受けます。6つある課題に対しそれぞれ0−4の評価が下されます。それら6つの評価点を合計した総合点に基づき0−30のスコアが算出されます。そこで評価者が特に留意するのは、話の展開(Topic Development)、説得力(Delivery)、そして語彙や文法の正しい使い方(Language
Use)などです。話の展開という観点からは、設問の趣旨に沿った返答になっているかどうか、また関連する情報が適切に織り込まれているかどうかが問題となります。読んで、聞いて、答えるという総合的な課題では受け止めた情報をきちんと整理し、配列し、脈絡の通った表現になっているかどうかが問われます。さらに、明瞭さ、流暢さ、首尾一貫性という観点からも評価が下されます。
Writingセクションでは、書いたもの総てがETSのOnline Scoring Network
に送られます。それぞれの課題について2人で評価します。それぞれの課題について0−5の評価が下されます。もし、2人の評価が1ポイント以上異なる場合にはもう1人の評価者が加わります。2つの課題に下された総合評価ポイントに基づき0−30のスコアが算出されます。評価者が最も留意する点はエッセイの内容そのものです。即ち主題、事例、結論などがきちんと織り込まれており、論理的な構成になっているかどうかが問われます。その上で、文法や語法なども細かくチェックされます。
《効果的な対策》
アメリカに在住する邦人子女にとってTOEFL iBTに向けて効果的な対策を講ずるか否かは、それによってテスト・スコアが左右されるということ以上の意味を持っているといっても過言ではありません。何故ならば、冒頭でも指摘したように滞米年数が増えるにつれてTOEFLのスコアも比例して向上するという相関関係は従来ほど強くはないからです。もし意識的な取り組みを怠ると思わぬ結果に終わる可能性が少なからずあります。
英語を母語としていなくても現地校に通う邦人子女は非常に恵まれた環境にあります。即ち現地校の学習に対する取り組みがきちんと行われていれば結果的にTOEFLのスコアを向上させることができるからです。そういう意味ではTOEFLに対して特別な対策をしなくて も何とかなるという楽観論も生まれてくるでしょう。しかし、TOEFLのスコアを向上させるために不可欠な英語の認知能力を身につけるためには少なくとも3〜4年間にわたり
High School
レベルの学習に取り組む必要があります。それが無理なくこなせる英語力と認知能力をあわせて持っていれば、鬼に金棒です。とは言うものの、来米のタイミング、滞米期間、異文化への適応の度合いなどの個人差や、機会はあっても現地校の学習に対する取り組みに問題がある場合には、ある程度の年月が経過していてもTOEFLのスコアが伸び悩むという事例が多数見受けられます。特に新世代のTOEFL
iBTの場合にはその傾向が強いようです。
周知のようにTOEFLは北米の大学における学習や研究を行う上で不可欠な英語能力を四つの技術面(Reading, Listening, Speaking,
Writing)から総合的に推し量ろうとする試験です。従って英語圏に生活の基盤を持たない外国人学生にとっては非常に困難な試験であると断言できます。その点現地校に通う人たちは大きな優位性を持っていると思います。そういう観点から自然の成り行きに任せるだけでなく、TOEFLに対し意欲的に取り組むべきだと考えます。それはTOEFLのスコアを向上させるというだけでなく、結果的に現地校における学習理解も向上させるという効果が期待できるからです。
TOEFLでは基本的なコミュニケーション能力に加えて学習言語としての側面と論理的な思考能力や表現能力が求められております。それは現地校で求められているものとまったく同じです。そのような能力開発のために最も効果的な学習法は、あるまとまった英語の文章を批判的かつ客観的に読みながら、主題を明確に捉え、どのような事例や根拠をもとに、どのような結論が導き出されているのかを意識しながら読み進むという学習習慣を確立することです。それは読解力や聴解力を増進するばかりでなく、口頭や文章で筋の通った考えを表現する能力にもつながっていくと思います。
餅つき大会
1月13日(土)に補習校幼稚部および初等部1〜3年の幼児・児童による餅つき大会が行なわれました。日本の伝統的な杵と臼を使った本格的な餅つきは初めてという子供も多く、友達が餅をつく姿を見て歓声を上げていました。又、自分達でついた餅を満足気にほおばっていました。餅つきの道具一式を貸して下さった在デトロイト日本国総領事館にこの場を借りて感謝申し上げます。
新春文化教育講演会
2007年の新春を飾って2月16日(金)の午後6時からSheraton
Detroit Novi (21111 Haggerty Road, Novi, MI 48375, Phone:
248-349-4000)において、今年最初のコービィ国際学院主催の文化教育講演会を実施します。講演者は五嶋みどり、五嶋龍二人のお子様を世界的なヴァイオリニストに育てあげた五嶋節さんです。昨年の九月に息子さんの龍さんがハーバード大学に進学したのを機に日本及び米国の各地で自らの体験に基づく「子育て論」を展開しております。
五嶋節さんは大阪の出身ですが、みどりさんを一流のヴァイオリニストに仕込む目的で親子でニューヨークに移り住みました。みどりさんが世界的なヴァイオリニストになりかけた頃生まれたのが龍さんです。龍さんもハーバード大学に通いながらヴァイオリニストとして精力的に活動しております。そして今では二人とも立派に成長しております。しかし、「アメリカで教育された私の子供達を知りつくしていたつもりが、大きく覆される事柄に何度か遭遇しました。」と語っているように、異国の地で子供達の教育に当たる母親には共通の悩みがあるようです。子供の才能、「興味・好き」を伸ばしていくために実践してきたこと、日本とアメリカの文化の違いの中の子育てから学んできたこと、いじめられてきた二人の子供たちとどう学校や社会と立ち向かってきたか・・・ヴァイオリン、音楽を通して、数々の失敗を繰り返してきたからこそわかること。講演会では五嶋節さんの本音が語られます。
講演会の入場料は無料です。参加ご希望の方は、直接会場にお越し下さい。
コービィ・スカラシップ
2007年度の駿台国際教育センター海外帰国生コースへの入学に当たり、コービィ国際学院の出身者には以下のようなスカラシップ制度が適用されます。全員に対し入会金の3万円が全額免除となります。また、SATのスコアが1,900を超える者に対しては、東大・京大・一橋コース(文系)の場合、年間授業料から15万円が減免されます。そして東大・東工大・医学部コース(理系)の場合には、年間授業料から19万円が減免されます。SATのスコアが1,900に満たない場合にも特別指導費から2万円が減額されます。これらの特典を受けるための手続きに関しては、事務局にお問い合わせ下さい。
学内進級・進学・転学手続き
現在、全日校・補習校・アフタースクール・日本語幼稚園に在籍し、3月26日(月)から始まる2007年度の春学期に内部進級・進学・転学をする者は、以下の要領で進級・進学・転学の手続きをして下さい。詳細に関しては別途文書でお知らせいたします。
同一部門内で進級・進学をする場合には、所定の届出用紙に必要事項を記入の上、2月17日(土)までに提出して下さい。内部進級をする場合の入学金は不要です。しかし、内部進学をする場合の入学金は、2007年度の入学金と入学時納入の入学金の差額をお支払い下さい。
現在在籍している部門と異なる部門に転学を希望する場合には、以下のことにご注意下さい。特に補習校へ転学を希望する場合には、定員の充足状況を確認して下さい。そして、内部からの転学であっても全日校と補習校への転学の場合には、新たに入学志願書を提出しなければなりません。しかし、入学志願料は不要です。入学金に関しては、転学する前の部門に納めた入学金と2007年度の入学金との差額を納入して下さい。
補習校高等部新1年クラス増設
2007年度より、土曜補習校の高等部新1年のクラスを増設し2クラス体制で臨むことになりました。それに伴い、現在ウエイティング状態にある生徒に対しては早速合格通知をお送りしますので、到着後1週間以内に入学手続きを行って下さい。また、2クラス体制になった場合には若干の空席が見込まれますので、新規の入学申し込みも受け付けます。詳細に関しては事務局にご確認下さい。
新規開講クラス
《小学生向け日本語教室》
2月度より、日本語を母語としない小学校低学年の生徒を対象とする日本語教室を開設します。これは在留日本人の子弟が増えるにつれて日本の言葉や文化に対して興味を示すアメリカ人の子供達が増えているということに対応して開講するものです。
この教室では、すぐに使える会話表現を重視しますが、簡単な読み・書きも教えます。指導に当たるのは、当学院のスタッフで中学教諭の免許を持ち、日本語教師養成講座を修了している須田実千代先生です。現在すでに4名の生徒が登録しております。今後時間をかけてこのプログラムを拡充する予定ですので、皆様の周りに日本の言葉や文化に興味を持つアメリカ人のお子様がおりましたら、ぜひお勧めいただけたらと思います。
当初は週1回のクラスとし、曜日と時間は月曜日の午後4時半から5時半までの60分です。入学金は 40ドル、月額授業料は月額
52ドルです。(クラスの曜日が先月号でお知らせしたものと変わっています。ご注意下さい。)
《リトミック教室》
ハンガリーのコダーイシステムから生まれたユニークなリトミック教室を3月度から開設することになりました。「日本のわらべ歌」を使って、子供達が遊びながら声を出し、歌い、体を動かすリズム教育の一環といえるものです。わらべ歌から生きた音楽に触れ、遊びの中で子供たちは鼓動とリズムの流れを感じ、その喜びが子供の柔軟な心と体を育てます。同時に子供の自然な聴感の芽生えが促進されます。このリトミックはNHKの「日本語で遊ぼう」の番組でも使われてきました。
指導に当たるのは、当学院の幼稚部で初代の教諭を務めた斎藤令子先生です。斎藤先生は、武蔵野音楽大学の出身です。長年にわたり幼児教育に従事してきましたが、このリトミックに寄せる意欲には並々ならぬものがあります。
毎週木曜日の午後3時40分〜4時30分の「幼児クラス」と、4時40分〜5時30分までの「小学生クラス」の2クラスを設置する予定です。最初のクラスは3月1日(木)から始まりますが、それに先立ち2月22日(木)の同じ時間帯に授業の内容を無料で公開します。参加ご希望の方は、予め電話でご予約下さい。
学校説明会
《日本語幼稚園》
2007年度日本語幼稚園説明会を以下の日程にて行います。当日は全日校の幼稚部、日本語幼稚園、選択制幼児教室及びアフターキンダープログラム(小学入学準備教室、幼児絵画教室、幼児英語教室、幼児体操教室)の教育方針、カリキュラム、2007年度園児募集要項についての詳しい説明を行います。その後個別相談にも応じます。参加ご希望の方は予め電話にてご予約下さい。
日時 : 2月17日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
*2007年12月1日までに満5才を迎える幼児が対象となります。
《アフタースクール》
2007年度アフタースクールの説明会を以下の要領で実施します。当学院の教育理念や教育方針に加えて、2007年度の児童・生徒の募集要項に関する詳細な説明を行います。その後、個別相談も受け付けます。参加ご希望の方は予め電話にてご予約下さい。
◆小学部
日時 : 2月17日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
◆中学部
日時 : 2月24日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
◆高校部
日時 : 2月24日(土) 5:00p.m. 〜 6:00p.m.
マンスリーテスト
2006年度のマンスリーテストは2月4日(日)に行われる試験をもってすべての日程を終了します。従って、3月度のマンスリーテストはありません。
2007年度のマンスリーテストは、4月1日(日)から始まります。その後の詳細な実施日程に関しては、別途お知らせします。
3月度授業料納入期限
当学院の月度区分に従い、3月度(2月26日〜3月23日)の月額授業料は2月19日(月)が納入期限となります。所定の用紙(Tuition
& Fees Payment
Slip)に必要事項 を明記し、授業料を添えて当学院の事務局宛に郵送して下さい。なお、登録クラスコードは必ず記入して下さい。又、クラスを変更する場合は、予め事務局に確認して下さい。
欠席時の宿題
欠席時の宿題は、翌日の午前9時以降に事務局に取りに来ていただくか、お電話にてご確認下さい。予め申し出のない限り、事務局よりお知らせしたり、お送りしたりはしませんので、悪しからずご了承下さい。
落し物・忘れ物
最近、教室での落し物や忘れ物が目立っています。名前が記入されていない場合は、ご連絡することもできません。テキスト、ノート、文房具など学校への持ち物には名前を書くようにして下さい。
事務受付時間
事務局の受付時間は、月曜から金曜までの午前9時から午後5時、土曜の午前9時から午後4時までとさせていただきます。上記時間帯以外での手続きや面談をご希望の方は、予めご予約下さい。
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